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2012年9月 5日 (水)

かみ

遠く
大海を越え
空を渡り
外つ国より訪れる
光輝く御方々
繰り返される白き民のビジョン
火星においてなら
花の名を持つ一族となるのだろうが

オリンポスと呼ばれた時代なら
光は東方から来たる筈だ
印欧祖語の故郷もまた
金髪碧眼の揺りかごとは思えない
日本人でさえかつては
北方を見ても
白き人々は
さらに外つ国より訪れ
土地に由来を持たない
まれびとは
何処からか流れ来たる

つまり
たまたま
そっくりな容姿を持つ民族が
存在したというだけのこと
まれびとは
何処までも
流浪の運命を背負っている
何故なら
土地へと根を下ろせば
即ち
未知なる曖昧模糊では
なくなってしまうからだ
閉ざされたままでは
やがては小さく縮んで
消え行く民でしかない
そして
開かれれば
同じように白き民ではいられなくなる

じゃあ
姿さえ白ければ
それでいいのかということだ
似通った同族に閉ざされて
みんな同じの
似た者同士の微温湯で
ぬくぬくとして満足なら
それはもう
フロンティアの眷族ではないな

姿など
どれ程変わろうとも
ただその
魂の輝きにおいて
白の民として立つ矜持があるか
花の娘よ

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