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2012年11月 9日 (金)

親心

ノリコちゃんの最大の謎は、虐待というような環境で育った人間が、あんな明るい性格になるのだろうか、ということだった。

今時の子供のように、外側の面倒だけはみていても、内面に関しては放置、というような状態なら、親の感性の影響は、最小限になるだろうとは思う。でも、そこそこ金持ちの広い家があるというならともかく、不法滞在外国人という立場で、小さな家に身を寄せ合って、いってしまえば貧しく暮らしていたりしたら、それはちと難しいだろう。子供の方だって、友達は出来にくいだろうし、ゲームや物語で感性を育てるってのも、金銭的に厳しいと限界がある。図書館…駆けっこが好きと言われるとね。そこが私と違うところかな。

だったら、多少のむらがあったりしても、概ね母親とは上手くいってたんじゃないのか。それが私の推論だ。

同じことは、久我家にも言える。自己実現、ね。血の繋がらない二人の息子を育てて、それが、何の為であるのかも知っていて。もしも、子供を可愛いと思ってしまったのなら。晋兄ちゃんを見てたら、彼がどんな育てられ方をしたらあんな選択をするようになるのかは、簡単に分かるんじゃないのか。

世界が息子達を戦わせるというのなら、間違っているのは世界の方だ。それをねじ伏せる方法を探す、育ての親として。立派な自己実現だな。

世界を壊して作り直すといっても、何も根こそぎ変えてしまう必要なんかない。ほんの一部だけ、エラーを、修正すればいいだけのこと。息子達が戦わなくてもすむ未来を。そして、出来ることなら。

何処かでまかり間違って、あの子達が、本当に私の血を分けた息子に、なりはしないかと。

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