« 挿し木 | トップページ | くっきー »

2013年6月14日 (金)

ひむがし

彼女を
巻き込まないで済むのなら

本当はずっと
そう思っていた
でもそうしたら
幾ばくかの味方を手に入れた
彼女は何とかなっても
彼女によく似た
でも彼女とは異なる
たくさんの語られない子供達は
どうなるだろう

だから
こんなものは
私のエゴだ
その責において
彼女は私を
恨んでもいい

王子だけど
王子じゃない
彼もまた
身代わりの存在
彼を手に入れた者達が
第四世界を覗き見出来る存在であるのなら
彼が何故
エジプトの遺産を駆ることが出来たのか
何の因子を受け継いでいるのか
気が付くんじゃないのか

それが
どんな価値を持つのか
もう一人の彼の子供が
証明してくれる
何故その組み合わせを選んで
メンテナンサーを造ったのか
濃縮による能力の解放を
知っていたからじゃないのか

だったら
王子を手に入れた連中が
彼のそばに
どんな女を置くのか
その胸に
温かい思いを抱く女性に
すり替わったとしても
世界の混血の存在であることに変わりはない

ワールドクロスの狭間に生まれる
ハイブリッドの子供達
世界と世界とを
揺れ動きながら
前へと進む子供達
城が探すのは
そういう子供達じゃないのか
揺れる世界から
子らを守るゆりかごの船
その舳先に立つ者は

書割なんて
必要ないんだ
それら全てを剥奪されても
なお
震える指で未来を指し示す
その魂の響きをこそ

夜明けの名を持つ
最も新しく
最も小さな光よ

|

« 挿し木 | トップページ | くっきー »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/143486/57592371

この記事へのトラックバック一覧です: ひむがし:

« 挿し木 | トップページ | くっきー »