いすとりげーむ
ひとりに
ひとつずつのいす
みんな
すわることができる
でも
すきじゃないいすに
すわらされたら
ずっと
そのまま
だれもうごかない
だれもうごけない
ひとり、ふやす
ぐるぐる
まわりはじめる
ぐるぐるぐるぐる
だれかがすわれば
だれかがはじかれ
おおさわぎ
いすを
かえられるようになっても
でも
もっとこまるのは
さいしょのげーむが
ぶんしんのじゅつだったということ
そのままでは
いつか
だめになる
だから
もうひとりふやす
いすもひとつふえる
ぐるぐる
ぐるぐる
もっとおおさわぎ
いつか
とけてひとつになって
またふたつになって
とまらない螺旋が
とびたつそのひまで
すべてのただしいいすに
すべてひとりずつ
そのときがきたなら
ふえたふたりが
はじきだされるそのさきは
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