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2015年1月14日 (水)

 

「未来」とか
「希望」とか
そんなものは
何処にもない
この系の最果てまで
137億光年の向こうまで
探しに出掛けたとしても
何処までも
何処までも
「現在」があるだけだ

だから私は
待っていれば勝手にやってくる
明るい「明日」などというものは
信じない
そんなものは
ただの夢物語だ
虚空に向かって
指揮者がタクトを振り下ろし
それに応えた謡い手が
冷たい息吹を胸に満たし
震えるその唇を開くまで
どんなに待っても
歌は始まらない
だから
私は
沈黙の闇に抗って
指揮者が
その腕を構える刹那に
歌の始まるその黎明に
間に合う者でありたいと
左に光を
右に闇を
足音を空に響かせ
庭へと進む者でありたいと
ただそれだけを

吾が
愛しき女神よ
沈黙のあぎとに坐すものよ
闇を裂く
皓き指よ

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