遠いところ
星を聴いて
風を読むのは
羊飼いの御技
象牙の塔に籠もっていては
見ることの出来ない
星もある。
だから私は
荒野を選んだ。
これを覆すつもりはない。
荒野を越えて
異国の女主人から
助言を手に入れることが
出来るのは
友の死に涙し
神の審判に否を叫び
何もかも捨てて
自らの足で
前へと歩む者だけだ。
煌びやかな宝石に彩られた
王宮に引きこもる者には
分からないだろうが。
…わざわざ
祝いの場に乗り込んで行って
不吉な予言を吐くほど
魔女は暇ではない。
手に入れなければならないものが
あるのなら
自ら
荒野へ来ればよい。
それが出来ない者に
魔女と話す資格があるのか?
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