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2009年7月29日 (水)

みおのみち

 

それでもなお
 
言葉と意味とは
 
分かち難く結びついている
 
どちらが先なのかという議論は
 
あんまり意味が無い気がする

 

互いが互いを喰らい
 
互いが互いを産み出すのだから
 
それをこそ
 
比翼の鳥と呼ぶに相応しい

 

たとえば地球が丸くない世界があったら
 
重力理論は崩壊するかもしれない
 
それでも
 
人として揺るがすことの出来ない
 
原初のことばとおもいは
 
残るのではないかと思う

 

「想い」が「重い」ように
 
真摯で大切な何か
 
そして悲しみもまた
 
やはり「重い」のだろう
 
まるで無が有に生まれ変わるように
 
大きく育った胎を見れば
 
それがやはり「重い」ように
 
ぷくりと膨らんだその姿を見て
 
Enkianthus
 
孕む花と
 
その名を寿ぐように

 

だから
 
たとえ
 
戦うために生まれた命であろうとも
 
世界の命が少なくなり過ぎて
 
その場しのぎに生み出された
 
そんな命であろうとも
 
未来へと
 
生き延びて欲しいと
 
彼らには彼らの矜持があることは
 
分かっているつもりだけど
 
でも、どうか
 
冬を凌いで終わる命ではなく
 
次の春の花を見て
 
笑顔を浮かべることが出来るように
 
どうか

 

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