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2015年12月31日 (木)

MoonBow

まあ確かに
貴方方のゲームにおいて
貴方方がどんな選択をするのか
それは貴方方の自由なんだろう
だったら
その選択の結果についても
貴方方自身が負えばいい
全てが、ゲームだったとしてもね
でも
私は
そんな選択は御免だな
だから
貴方方が要らないというのなら
私が
貰うまでのこと

悲しみの史実を語る
お涙頂戴に
人気が集まる一方で
確定し断ち切られた悲劇に
続きを与え
息を吹き返させる物語が
確かにある
そして
それもまた
絶大な人気を誇るのだという
ただの事実
安易な子供騙しじゃなく
緻密に計算され
尚且つ
気持ちをしっくりと巻き込んで
気持ちよく終れる吊り棚なら
人々は
喜んで喜捨を惜しまないだろう
何故
人の魂に
そのような物語が必要なのか
それもまた
ただの事実

付喪神とは
魂無き器物に
長い年月を経て
想いのこごることが前提だ
先に中身があって
器としての筋肉が生成されるのなら

第七に集積された可能性が
第六の契約をもって
第五へと顕現
その場合
「後藤」の名が意味するものは

二人にして
一人の姫
流されてきた
源のもののふが救うのなら
由緒正しき物語という訳だ

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