にんふ
モノに宿るか否かは
文化によるのかもしれないが
樹木や植物の命と変化は
古来より
どの文化にも散見される訳で
そういうのを考えると
「人の形を作るな」という教えには
その害に対する
恐怖の実感が分かるよなと
長命で巨大な樹木に対する畏怖は
紛れもなく現実の脅威だった
では
それを鎮める技術もまた
秘儀に値する宝物だったのではないかと
草葉の陰から
小さきもの達の
囁く声が
はっきりと目に見えるよりも
ずっと前から
じわりじわりと
滲み広がる
命の危険
この声を聴く者は
確かに
子供の心を失わないような
そういう世界の住人となるのかもね
そのような
心を守る
守護の妖精が
現れるまでの間
たったひとりの
味方だけが
世界を守って
戦い続ける
では
その小さき声が
一柱の神として凝り
立ち上がる時
妖精の姿は
女神のごとく見えるのかもしれない
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