てくとにくす
大陸が彷徨う
その物理的な本質は
巨大な質量の移動
堅牢堅固の象徴たる大地が
常に流浪しているのだという
認識のショックが
人心の動揺として生み出した魔術
という観測が
一番類例多数になってしまうので
そこから帰納したくなってしまうのだが
彷徨って当然の
パラメータである場合
その姿も印象も
全く異なるものとなるだろう
つまり
惑う、質量
ていうのは
その本質は
偏在
均質な分布ではなく
局所的集中が
つまりは
臨界点突破という
相転移特異点を生み出す
惑う星は
命の揺りかご
真空の海に浮かぶ
天体という物質の偏在
降り注ぐ
太陽の熱と光
天と地との狭間を
駆け抜ける稲光
森羅万象を讃える
雅歌もまた
解き放たれて
彷徨う運命が相応しい
という中で
命を生み出す特異点というのは
鳥と並んで
陸海空を制覇した
女王となるのかな
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