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2017年4月 7日 (金)

ぼーりんぐ

でも
普通
旅には
持っていかないようなものを
持っている

人間の無意識は
実はたくさんの事象を
セオリーに置き換えている
数字を
使わなかったとしても
それは計算と公式のようなもの
自分の足が
どのように蹴れば
ボールが
どんな速度でどう飛んで
どんな放物線を描くのか
それは重力法則を認識して
初めて可能になる
数値化とは
それに厳密さを付与するものでしかない
ただ
推論に推論を重ねて
枝葉を伸ばしていくには
その厳密さを欠いたら
着弾しない
それだけのこと

接近してくる物体に対しては
制止物体でも
大きな驚異
丈夫なロープでも
十分な武器になる
自信があるなら
こちらも加速度を付ける
道路の曲線を把握
高低差を把握
天候風速を把握
敵陣形を把握
距離と速度
単純な陶器なら
衝撃には弱いだろうが
ファイン、かな
ではコントロールは
最低限
踏んでくれれば

絶技とは
導きの言葉
大切なのは
音声ではない
何を導くのか
識っているということ

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