いにしゃらいず
私は、彼らではない。
だから、彼らが私と同じ運命を継がなくてはならないなどということは、断じてないんだ。
だが、子供は不本意ながら、親に似ることになるだろう。
それが、不幸なことなのか否かは、お前達が決めればいい。
だから、そのような選択をして、それを恨むというのなら、それはお前達の権利だ、尊重しよう。
そう簡単に殺されたり、しないけどね。
とはいえ。自らの意志で同じ列に並ぶというのなら。それは、同朋だ、歓迎しよう。
ようこそ、吾らが地獄へ。各務の祀りの庭へ。
だからまあ、呼びたくはなかったんだが。
人ならぬ女王の遺産を身の内に隠した人形の娘。
お前の姿こそが、かの女の祈りの羽化した形だ。
その力持て、自分の道を選ぶといい。
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