やくにんこんじょう
「吏」
見境もなく
曖昧な因果を飲み込んで
膨れ上がり
そのような姿になっても
なお
それがアイデンティティとは
不自由なことだな
じゃあ
上司からオーダーがあれば
それで済むのでは
最初から
無かったことに
本当は
それでは解決しない
何故なら
悲劇はそこにあったのだから
想いが伝わるのなら
悲しみもまた伝わる
誰かが
その慟哭を
癒さなければならないだろう
故に
新しき歌は
生まれ続けなければならない
その覚悟が
あるのなら
己の身を代償に
ひとつの因果を
握り潰すがいい
その時間稼ぎも
そう
長くは保たないだろうが
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