しんわ
イグドラシルの根をかじる
竜
根拠のない大魔法を既存とすれば
当然
根拠のない揺り返しがくる
理をもって制御するからこその
魔術
ひとたび存在したなら
成敗するしかない
根拠の無さを
世界から外れる運命をもって
斬る
世界を跨げば
理が変わる
特定の世界でしか
生きられない者もある
それどころか
同一存在が世界移動すれば
その他の運命共同者は
消滅する
星見は
これをどうするのかね
そして
世界を跨げば
同じ姿を保てない者もある
呼ばれて
助けて
そして排斥される
それもまた運命か
竜の耳には
小さな栗鼠が囁くだろう
風の王の言葉を
巫女の予言を
お前がかじる世界樹の根は
三女神が癒やすだろう
だから
お前に罪は無い
お前はお前の役割を果たすがいい
世界の終わり
炎の嵐の中から
人々を背に乗せ
羽ばたくがいい
その為にこそ
世界樹を喰むのなら
まあ、いいんじゃない
騙りの巫女が
予言を呟く命のあるうちは
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