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2017年9月18日 (月)

経国済民

六合を平らかに治め民を救う。銭の話はそのための方法論でしかない。順序を間違ってはならない。目的のためにこそ、手段は選ばれなければならない。

大きな資金をまとめるなら、それに応じた透明性が必要になる。また、資金は動かなければ意味が無く、動かす判断が間違っていれば摩耗する。正しい判断に基づいて正しい運用を行うためには、絶対的に、正しいデータと、それを透明に保持するスキルが必要になる。その両方が手に入っているのか分からない状況で、経済戦争なんて、勝てる筈が無い。ましてや、即時性対応力では絶対的な不利がある。

特別な知識やレクチャーをするまでもなく、現実にサンプルはいくらでも転がっている。統合吸収による資金の巨大化、ライバルの合法的抹殺は、その延長線上ではメリットかもしれないけど、大きな組織の中に違うモラルを抱え込む不利益、意思疎通の齟齬や透明性の低下、全体の方向性に関する選択の分裂を考えたら、持続的可能性の判断はとても微妙。

単純に、形だけごちゃ混ぜにして部品数が増えればいいという問題ではない。大目標に向かって、意志や機構の精密な統合が不可欠だ。

相手がきちんと規則に従って動いているフェーズでなら、違法行為はそれに対して有利になる、だからメリットがある。でも、そうではない状況だったら、むしろ粛々と透明性の高い正しい商売をしている方が、ずっと効果的だ。必要があるなら、天使の論理に従ったらいい。抜け道があるなら、それに従って未来へのシーズを獲得する。ほっとけば、世の流れに黙殺されて埃を被って潰される技術なんて、再利用が悪いなんて誰にも云われる筋合いはない。

であるなら、儲けは10円、1ワンワンで十分。赤は困る、持続可能性に欠ける。続けられないのは正義じゃない。

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