可能性
情報を整理しようか。
領域に対して命令を出す、というよりは、むしろ。
命令が、領域を形成している。
二つに分けられて別々の履歴を持つにも関わらず、空間距離に干渉されることなく、同時に情報が伝達される。
ということは、空間と時間によって形成される場の、ある意味舞台裏で、何らかのやり取りが可能だと、そういうことだね。
これが世界に現出するのなら、遍在という観測になるだろう。
舞台裏なんだから、その場に相応しい暗黙のルールがあるだろう。この暗号符丁を知ってる者にしか、謎は解けない。
それをどう学ぶのかといえば、まあ、親切に手取り足取り教えてくれたりはしないだろう。自分で見て、盗むしかない。奥義なんだ、当然だろう。
見えないものをどう学ぶのかは、教えた筈だ。
見えているところから大まかに把握して学習する。外側から入って、型を学ぶ。でも、それが身に付いてくれば。同じことの繰り返しの中から、細かな違いが見えてくるね。
自分で何度も反復して、較べてみる。だから、基礎のお稽古というのはとても大切だ。その中から、思わぬ真理が見えてくることもある。ただ、自分だけでは、捉えられる範囲はごく限られているだろう。
だから、周囲との関係性が、この問題を解く鍵になる。誰が、誰に影響を与えているのかを、読み解かなくてはならない。もしかしたら、本人達も気が付いてさえいないかもしれない、そういう繋がりを探し出すんだ。
人形は、あくまでも人形だ、それがお約束だから。でも、見えない筈の黒子と、観客と、演じ手と、その繋がりこそが、梯子へと伸ばす手に想いを見る。
型に命を吹き込むというのは、そういうことだよ。
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