ぶき

彼女は
いつか
何処かで
たった独りで
戦うための訓練をしていた
物理域を問わない戦いを

そういう体験を持つ人間にしか
出来ない戦い方がある

全てを捨てても
なお一歩を
踏み出すということ

そちらの考えてるセオリーとは
たぶん
違うものだ
だから
完全な解答になることはないだろうが
でも、まあ
　

どんなに準備しても
必ず
不測の事態は起きる
その瞬間に
どうアドリブするのか
それが
ガチ、自分だけの
瞬間の気迫で戦うということ
同時に
その中に
どれだけの舞台の領域を巻き込み
次への整合性を確保するのか
つまりは
そういう戦い

戻ろうとする
別の力を使って

運命を引き剥がす

最後の子供は
最初の子供
鳴り響く全ての楽の音と共に
チグリスとユーフラテスの岸辺で