はな
幻の大樹
悲しみの種から
涙を糧に育つ
永劫の大樹は
その足元に泉を湛え
言づての小さきもの達に
幹を貸し
世界の狭間を渡る風に
葉を揺らす
命の辿る
長く険しい道のりに寄り添うために
その始まりから
終わりへと
枝葉を伸ばす
シーケンシャルと
ランダムと
曼荼羅は両界一対
第五が
最小を単位とするなら
第四として
最も長き命を
形として現すもの
偉大にして可憐
動くものより先に
陸の世界を
風の行方を統べしもの
地の蛇から
天の鳥へ
その全てを
見守るものは
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