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2023年3月 2日 (木)

流離の憂い

 

貴種流離譚には
もうひとつの意味がある

順序からいうのなら
最初から
「貴種」が
存在している訳ではない
流離という経験値に育まれ
旅路の果てに
貴きものとなる
それが
因果の矢印というもの
しかし
貴種という存在は
人々の認識に影響を及ぼす
子の因果が
親に報いて
その始まりより
貴かったのだと

王が先か
光が先か
民を憂う想いに
澱みは無くとも
その魂に
虚ろが在るなら

その闇に
巣くうものは

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