はずん
戦って
殺して
勝って
めでたしめでたしで済むのなら
こんなに簡単なことはない
だが
リアルは、そうじゃない
自分の実行した報いは
必ず
返ってくる
未来の己と
その縁に連なる
将来の全てに対して
勝利そのものが
敗北の始まり
「敵」などという
概念そのものが
愚かだ
だから
「えるむ」は
自分が引き起こした内乱の責を負う
この魂の傷跡をもって
全ての娘達よ
その手に握る剣の
その切っ先の向こうの未来を
魂に刻め
正義と信じて
振るわれた剣であっても
立場が違えば
ただの暴力でしかない
まして
世界を跨いだなら
定められた
物語の轍
勝手に
上から
押し付けられた勝利なら
そんなものは要らない
吾は
何もかもかもを殺す者
与えられた枠内で
覆すことが
叶わないのなら
世界の境界を突破して
外から
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